養生

めんどくさがり養生:厄除け、むくみよけ、毒出し腫れ物にぜんざい

第六十三候
鱖魚群(さけのうおむらがる)

鮭が群がって川を上る頃。川で生まれた鮭は、海を回遊し故郷の川へ帰ります。

 

浅草では羽子板市がやっている時期になります。数年前から足を運ぶようになりました。

室町時代「胡鬼(こき)の子勝負」と呼ばれ、羽子板は胡鬼板(こきいた)、羽は胡鬼の子と言われていました。胡鬼板で胡鬼の子をついて、要は羽つきですね、その年の平安を祈願するという儀式的なものだったそうです。

別の説では、板で羽根をうつことから、「災厄をはね(羽根)のける」と言われています。

ある説では、跳ねる羽根が、感染症をもたらす蚊の天敵のとんぼのようで、厄除けにしたという見方もあります。

いずれにせよ、厄除に変わりはないですね。

羽子板を飾る時期は、 12月13日が「正月事始め」といって、お正月の準備を始の める日だから12月中旬~1月15日。しかし、特別な決まりはないようです。

羽子板市で私の目的は、入り口で翌年の有掛干支羽子板を買うことです。「有卦」は、「うけ」と読んで、幸運が続くこと。毎年、干支をここでそうかぁと知りながら、お正月の心の準備ですね。
サクッと知って、サクッと仕事に出かけたり、仕事後に寄ったりできるのもいいところです。

 

厄除けに効く食材に触れたいかなと。
「おめでたい食べ物」には厄除けのご利益があるといわれているんですね。

中国最古の医学書『本草』に 小豆 は「鬼毒を殺し、痛みを止める」とあります。冬至に小豆粥を炊く風習は、中国古来からありました。

伊勢の赤福や神社でいただくぜんざい。小豆は梅雨が旬なんですけど、神社に足を運ぶ時期が食べどきでもありますし、甘いので冬のがあったまってイメージもありますね。

前回かぼちゃ も実は厄除け食材で、冬の七草に入っています。夏の食材ですが、なぜかというと2点。
今は技術の進歩で季節問わず食べれる食材も増えましたが、昔は日持ちする栄養を確保できるありがたいものだったんですね。
もう一点は、冬の七草の一つ だから。

冬の七草
1. なんきん(かぼちゃ)
2. れんこん
3. にんじん
4. ぎんなん
5. きんかん
6. かんてん
7. うんどん(うどん)

「ん」が2つある食材を集め、運をたくさん取り込む「運盛りの野菜」だったのです。
旬の野菜を選ぶと、自然と食べれますね。

かぼちゃとキャベツのスープで栄養をつけたところで、今日はデザートに近い 小豆でぜんざい を作ろうと思います。

 

あずき
五味:甘、酸
五性:平
帰経:心、脾
気血水:瘀血、水滞
食繊維が豊富なため、肌荒れや便秘に。

梅雨時期の新陳代謝が優れなくて浮腫んでしまった時に。
余分な熱をとり、毒素を分解してうみを出しやすくして、吹き出物、 腫れ物に対して向いています。

 

 

 

【材料2人分】

  • 小豆   250g
  • 水   1L×4回分
  • きび糖 お好み(おわん1杯飲むときは小さじ1-2杯でした)
  • 塩   少々

【作り方】

 

 

 

 

 

基本スープと似た感じですね。アク抜きの作業が増えて、チョッパーに入れるのがなくなったから、そんなに作業工程は増えないかな。お餅を焼いて入れたり、栗を入れたりするのもいいですね。もちろんかぼちゃもいいですよ。