めんどくさがり養生:咳止め杏仁豆腐
第五十一候 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)10月18日頃
虫たちの合唱がにぎやかな季節です。「こおろぎ」は昔「きりぎりす」と呼んでいたそうです。「りーりーりー」となくそうです。住んでる場所が若干違うそうです。
うちの近くはお庭があるおうちが多いせいか、草に隠れて鈴虫がまだまだ鳴いています。
姿の見えない声を聞くのも季節の足音ですね。
急に昨日の東京は12度に急降下。
咳喘息のある私も前々日くらいから少し調子がすぐれず、ネブライザーのお世話になりました。そんな時によく作るのが、杏仁豆腐。
実は杏仁は生薬でもあるんですけど、アーモンドも類似です。
アーモンドには二種あります。
薬用:苦味のつよい苦扁桃
(ハタンキョウ・ビターアーモンド。巴旦杏 すももの仲間・苦いニトリル配糖体アミグダリンを含む)
食用:甘くておいしい甘扁桃
(スイートアーモンド・苦いニトリル配糖体アミグダリンを含まず)
日本や中国ではほとんど杏仁がメインで使います。
ヨーロッパでは古くから苦扁桃水をつくって鎮咳剤にしていたそうです。杏仁水とほぼおなじですね。
身近なアーモンドにそんな側面があったとはなんとも不思議なここちです。
私は、富澤商店さんの「杏仁霜(杏仁粉70%使用) / 100g」が好きです。これにアーモンドミルクとゼラチンで固めちゃう。
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杏仁
五味:苦
五性:微温
帰経:肺、大腸
別名:アンズの種、杏子
咳、喘息の処方に欠かせないため「喘息の要薬」と呼ばれる。
肺の気を降ろし、大腸を通ずる作用があるので、風邪、喘息、便秘などに効果がある。
また果肉に含まれるクエン酸やリンゴ酸は、糖質の代謝や鉄分の吸収を助ける働きがあるので、
疲労回復、貧血予防、食欲増進などに効果がある。
少しくすんだ色のアーモンドミルクがはちみつを垂らしてちょうどあいます。
クコの実を甘い水で浸しておくのもありですね。