めんどくさがり 養生:疲労回復とアレルギー対策にさといもと舞茸のスープ
五十六候 地始凍(ちはじめてこおる)
大地が凍り始め、霜柱を踏みしめて歩く時期です。紅葉狩りができている今週ですが、先週木枯らし1号が吹いたことですし、あっという間に冷えてきそうです。
冬は特に消耗しないことが大事です。
よく季節の養生は、植物に例えられます。根のあるものや土は養分を貯め、種を蒔いて、芽吹き、花が咲き実がなり、収穫します。
種を撒くところから始まると思いがちですが、土に栄養がなければ種は芽を出せませんし、根が細ければ花をつける体力も実を生み出す体力も無くなってしまいます。
秋は収穫のイメージと共に、葉が色づいて散る時期ですね。土や根っこに集中する準備をしているのです。
冬はどうすればいいか?
貯めていくことです。
そして、消耗を如何にしないかが大事。
身体を温めるには、小刻みに震えたり、燃料を燃やさなければいけない。だから、暖かいところで過ごしたり、腎を守ってあげることが後々の種に、芽に効いてきます。『腎』は塩っぽいものを好みますけど、塩分過多になっても困りますね。
間接的にフォローを考えるのも中医学の面白いところ。
以前一個前の五臓は親子関係の 親 であるといいました。
『腎』の一つ前は『肺』ですが、乾燥する冬は『肺』の底上げするのはなかなか大変です。そこで、前の位置の斜めをみて、強くなり過ぎず、バランスをとれるように。そして『肺』を親としてフォローしてもらえるように『脾』に着目してみました。
一方で、脾を強化しすぎても今度教育ママのように子供が弱ってしまうので、ほどほどのバランスも必要です。加減、塩梅、やりすぎないというのを心掛けたいですね。
冷えて疲れやすくなってきた慢性疲労を貯めてしまうと負担がかかります。消耗を減らすスープにしてみました。
そして、今の時期はインフルエンザも流行りやすいし、乾燥で過敏にもなります。5臓の底上げをして、アレルギーを抑え免疫も上げたいので、相方はきのこですね。全体的に補ってくれるので、きのこは本当に便利です。
さといも
五味:甘、辛
五性:平
帰経:脾
気血水:気虚
慢性疲労の改善に向いてます。
消化をよくして、便通良くしたり解毒の作用もあります。
まいたけ
五味:甘
五性:温
帰経:脾
気血水:気虚
五臓を補うので、気はもちろん、血、水を生み出すといわれてます。
また、きのこは免疫アップ、アレルギー体質改善、血糖値のコントロールに向いているといわれています。食物繊維もあるので、体内の余分な物を捨てるのにもいいです。
【今週のスープ作り】 慢性疲労にさといもと舞茸のポタージュを作るべく、カットし煮込み中です。#野菜ポタージュ #季節の移り変わり養生 #薬膳 #さといも #舞茸 #疲れやすい #疲労回復 pic.twitter.com/7GSjrN6eXR
— yuen (@through0906yuen) November 11, 2020
【今週のスープ作り】 慢性疲労にさといもと舞茸のポタージュを作るべく、ベースの出来上がり。あとはその度に薄めるだけ。#野菜ポタージュ #季節の移り変わり養生 #薬膳 #さといも #舞茸 #疲れやすい #疲労回復 pic.twitter.com/k3sN0VpE4x
— yuen (@through0906yuen) November 11, 2020
豆乳で割って冷製スープ、和風だしで割って温製スープ、豆腐にかけてみてもよし。
私が作るときは、シンプルにさといも一袋(4個)で舞茸1パック、玉ねぎ一つ。やわらかくなるまで煮て、砕くだけ。あとはタッパーで保存です。塩や胡椒は、割り方に合わせて調整してください。