めんどくさがり養生:潤いと免疫をあげるホワイトアスパラガスとじゃがいものスープ
実はヨーロッパ原産の雑草だったアスパラガス。
昔は苦手な食物でした。昨今はパスタに混ぜるのが好きな食材です。
学術名
アスパラガス :たくさん分かれる(ギリシャ語)
オフィシナリス :薬用(ラテン語)
500年ほど前のイタリアで、飢饉の年に偶然土の中を掘ってみたらアスパラガス(ホワイトアスパラガス)があって、食べてみたら甘くておいしかったと。それで、ヨーロッパはホワイトアスパラガスがメインのようす。
色の違いは、土の中で日に当たらず育てば、ホワイト に。当たれば グリーン に。
植物は面白いですね。
本来は4〜5月の春野菜なんですけど、たまたまスーパーにペルー産がありました。
ペルーは世界的なアスパラガスの産地。もともとは缶詰用のアスパラガスを生産してたそうなんですが、1990年代後半から生鮮用の輸出を拡大してくれて、こんな秋でも生のホワイトアスパラが食べれます。嬉しいわぁ。
アスパラガスは3大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質)もほとんど含まず、約90%は水分。アスパラギン酸やルチンなど 免疫を高めるものが豊富。
アスパラギン酸 は、アミノ酸の一種。筋肉疲労でたまった乳酸をエネルギーに変えてくれます。スタミナドリンクの成分としてもエネルギー源として一番活用しやすいので有名です。
ルチン は、ポリフェノールの一種です。老化でやせた毛細血管に弾力を与え、強くする働きがあると言われているので抗酸化作用を持ちます。ビタミンCの吸収を促進もしてくれるんですね、蕎麦にも多く含まれてます。
アスパラガスは微涼性。寒くなってきたけど、ちょっと晴れたりする時に、脾の働きも高めるので湯冷ましのようにこもった熱を冷ましてくれるのが面白いところですね。
また肺を潤し、脾と共に咳や喉の炎症を鎮め、潤いの分泌を促します。
アスパラガス
五味:甘
五性:涼
帰経:脾、肺
気血水:気虚、水滞
脾の働きを高めて、胃腸の調子を整えると共に、
身体の余分な熱を取ってくれるので、陰虚の口の渇きや咳を和らげる。
ジャガイモ
五味:甘
五性:平
帰経:脾、肺
気血水:気虚、水滞
甘味で痛みを止めつつ、毒消しもあります。筋肉の疲労や息切れ、
胃の余分な熱をとって胃痛や胃潰瘍にもフォロー。
水分が過剰な浮腫みや湿疹にも。
米
五味:甘
五性:平
帰経:脾、肺
気血水:気虚
元気を補う。食欲がない、だるい、やる気がわかない時に脾を高めるので、
軟便、消化不良、汗っかき、頻尿の人にも向いてます。
潤す効果があるので、のどの渇きやイライラに向いてます。
【今週のスープ作り】 潤いと免疫をあげるホワイトアスパラとジャガイモのポタージュを作るべく材料をカット。#野菜ポタージュ#季節の移り変わり養生 #薬膳 #ホワイトアスパラ #ジャガイモ #隠し味に米と白ワイン pic.twitter.com/3T50cHI5UB
— yuen (@through0906yuen) October 12, 2020
【今週のスープ作り】 潤いと免疫をあげるホワイトアスパラとジャガイモのポタージュを作るべくベースの出来上がり。あとはその度に薄めるだけ。#野菜ポタージュ#季節の移り変わり養生 #薬膳 #ホワイトアスパラ #ジャガイモ #隠し味に米と白ワイン pic.twitter.com/2odWm1QJGH
— yuen (@through0906yuen) October 12, 2020
たまねぎの甘味より違った丸く野菜と芋の間の甘味にまとまっている感じがホワイトアスパラガスとジャガイモのスープの好きなところです。
一緒にジャガイモで胃熱をとってフォローしていきます。少し甘味にアクセントをつけるのに米と白ワイン、バターをたしてあげてみました。
免疫高めながら、寒くなる週末を乗り越えていきましょう。