親切心や正義感に騙されない看護アセスメント。SOAPを使う。分析編②
この記事の Q1 をみて、
最初のSOAPは、症状に対して治療が必要。
そして、それを選ぶのに情報収集が必要だというPになりました。
今回は、さらに Q2 をみて、仕分けていきます。
S:
Q1
「いつもこれ(血圧の値)だからいい」
「倦怠感が最近強いからなにかの病気か」
Q2
「食事は気をつけているので、妻に管理されている」
「血圧は最近健診で年々指摘されるようになってきた。」
「その他の検査数値は何も指摘されたことがない」
O:
Q1
血圧が160/90半ば。
Q2
中年男性。
メタボリックシンドロームがありそうな体格。
A:
食事に関しては、妻に管理されているとなれば恐らく外食はしても自宅で食べるときは外食ほどの暴飲暴食はしていなさそうです。
しかし、家庭差はあるのでメタボリックシンドロームありそうな体格から管理しきれてるとは思えません。
血圧については、年単位で上がってきたということですから、
急性のものではなく、積み重ねられた何かがあると思われます。
健診の検査項目は持参されていないと詳細は分かりませんが、一般的な大病をしそうな傾向を探っています。心電図なども含んでいるのが一般的なので、やったか確認し、循環器の大きなトラブルではなさそうだと推測できます。
お酒について聞くのもいいと思いますが、検査数値に引っかかっていないとのことなので、臓器の問題とは考えにくい。全て完璧とは言えないまでも、なにか振り切っているわけではありません。
S にあった倦怠感、年々血圧が上がっている、
O のメタボリックシンドロームがありそうな体格、中年男性ということをみて、
睡眠時無呼吸症候群の可能性 がありそうです。
しかし、それについての情報は不足しています。
P:
症状やデータから睡眠時無呼吸症候群の可能性がでてきたので、そちらについて詳しく情報収集を開始する。
前回は高血圧の治療が必要なのは分かりましたが、何についての情報が必要かわかりませんでした。
今回の情報収集で、睡眠時無呼吸症候群に的を当てる必要性が見えてきました。
次はQ3を検討していきます。