親切心や正義感に騙されない看護アセスメント。SOAPを使う。
今までのトピックスを見直して見ると、
「看護学生や働いて一番最初に躓くのは、親切と正義感の履き違え」
この記事では、特に主観的なデータと客観的なデータが重要だと話してきました。
データを揃えただけでは、あの親切心や正義感を打倒できません。なんだったら、今までのトピックスでとても対応できそうにないやと挫けていたかもしれません。しかし、落胆する必要はありません。
主観的なデータと客観的なデータを見分けるクセがついたら、もうゴールは近いのです。
まずは、SOAPという、主観的なデータと客観的なデータを集めたらどうすればいいかをお話しましょう。
SOAP は、それぞれの役割の頭文字をとって、並べたフレーズです。
S(subjective):主観的情報
対象患者の発言など
O(objective): 客観的情報
診察や検査、対象患者の行動
A(assessment) : 評価
医師の診断や、O と Sを元に分析し、どこに問題点があるか、できているかなどのまとめ
P(plan): 計画(治療)
Aをもとに、治療の方針・内容、生活指導などを立てたもの
この基準でアセスメントをしていきます。そして、一回SOAPをやったら、終わりではないのです。
常に繰り返し、古い計画ではなくそのタイミング毎に評価を行なっていく「発想力」です。
前回までの記事のQuestionをぜひ見直してみてください。次回はSOAPを分けていく作業をしてみましょう。