とても終わる仕事じゃないです!を鵜呑みにしない
先生から相談を受けました。
電子カルテの引っ越しに伴い、旧カルテからPDFの吐き出しに1日20人のデータを吐き出すので精一杯で、とても400人分だすのに一か月じゃ終わりません!と言われてしまったと。
聞いた瞬間に、400人程度で電子カルテを変えようと思い至る使い心地の悪さは知ってしました。そんなカルテのお引越しに伴う吐き出しに、そんな時間のかかるのかとどんより同情…
それじゃあ、受付大変なのかも。手伝うかな?その程度の認識でした。
いざ始めるにあたって、作業方法を受付から聞こうとすると前置きがありました。
「人によってやり方それぞれなんですけど、私のやり方教えますね。」
と、言われた瞬間にハテナ?と思いました。
はて?吐き出す程度にオリジナルも何もないと思うんだが?
そう思いながらやり方を聞いていると、
・必要項目にチェックボックスをいれる。
・期間を選択。
・出力プレビュー。
・チェックしたパターンが出ているか確認。
・ファイルにIDと氏名を付けて保存。
5段階だけを繰り返す。ふむ、そんなに大変かな?
なるほど、理解した。さて、いざやってみると、
・検索画面でチェックつけた情報はそのまま引き継がれる。
・期間もそのままの画面であればそのまま。
増して、
・検索番号の末番号抜かしでも10人単位範囲表示可能。しかも、吐き出した後次の番号にもいける。IDクリアだけすれば追加番号検索も可能。
はて、5段階中2つは触らなくてよくなったし、検索も戻らなくていい。
か、簡単じゃん!手間ほとんどない。
いやいや、簡単だと決めつけるのはよくない。実際に30分、粛々と吐き出してみる。
30分で25人で終わった…
なんだこれ?これが4週間で100人分も行かない作業なのか?
「どお〜?」と30分後確認しにきた院長に報告すると、目が落ちそうに飛び出していた。
( º言º)
「なにそれ!?はあ?!何を言ってたんだ受付は?!!」
↑こんな感じ?
怖い怖い。
結局、その日は暇だったのもあり、ペースを掴んだのもあり、25人/枚✖️5枚、つまり125人分があっさりおわった。
他に2人もいたので、あっさり5時過ぎには終わりましたが…ほぼ半日もかかってない…
夕方、院長に報告。
「全部終わりましたよ〜、誉めて〜」
「ええええええええ!!
ヽ( ´ ▽ ` )ノ
すごい!誉める!俺は誉める!
受付の忙しそうな様子と、看護師、技師の余裕具合の違いの理由を全て理解した!
今回、君らのフィールドじゃないのに、君らは彼女らの4週間よりも遥かに早く、しかも3倍以上の量を、たった半日で終わらせてしまった!
俺は君らが暇してても文句を言わない!要領が素晴らしいだけだ!!!余裕こいてよし!!!」
我々にとっては、評価が上がるだけの美味しい仕事が転がり込んできただけの結果でした。
一方、受付は評価がかなり下がったので、これから大変でしょうね…
こんな仕事量、無理だ、周りに手伝わせろと言ってみたのに、圧倒的な優劣をつけられてしまった。
やり方のオリジナルを推してもいいとは思いますが…
それはベースができてからのお話ですね。
仕事は結果あってこそだから、最低限ができなければ意味がない。
技師と看護師はイレギュラーを投げられるのが常なので、確実で結果の出せる方法を共有し合って、やるのが1番という習慣がついてた。
そこが大きな差だったのかもな、そんなことを思った出来事でした。
まずは文句を言う前に、自分のスキルと効率を磨くことは大事だなと改めて思った反面教師でした。
文句を鵜呑みにしちゃいけない。
粛々とやりましょ、お仕事は。