発想基準

人をかんがえる時につかう:エリクソンの8つの発達段階③

前回までの流れ。

 

 

人間の一生を8つの段階に区分する。

 

ここでは、そんなに詳しい説明をしませんが、ザーッとみてもらうとわかる通り、対になっているんです。

もうこれは、必要な時にどれだ?って見直していけばいいので、表を見るだけでもいいです。ああ、この時期こんなこと大事なんだ、案外。こんな精神に影響するんだな、へぇって思えたらもう充分です。

次のブログでこんな感じで考えると使えますよと例をあげてみましょう。

 

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。絵だけ見て戻ってきても大丈夫です)

 

今回、ピーター・パン・シンドロームを例にとって考え方をお伝えしましょう。

大人の年齢にも関わらず、精神的に大人になれず仲間に入ることができない男性を指します。(昨今は女性もいます。)

パーソナリティ障害でもあり、誰もが持っている問題の一種で、心理学や精神医学の正式な用語ではないのです。現代では、大人になることを拒み、現実逃避する傾向、社会適応ができない成人を指します。

ある種の心の傷から「同一性(アイデンティティ)」という獲得ができなかった故に、「同一性(アイデンティティ)の拡散」というものを抱えてしまったところから、進んでいないですね。

 

前回のブログは、こちらをご覧ください。

8つの発達段階は、どこでつまづいたのかで対応が見えてくるヒントなんです。 

 

諸説ありますし、いまは100年時代。噛み合わないところもあれば、認知症になって退行現象として段階を戻ってしまう人もいます。

また、すべての段階を生きている間にすべて超えてきました!なんて強者はそうそう居なくて、みんな悩みを抱えて葛藤しています。無意識に超えてこれなかった背景なども、いまのピーターパンシンドロームなどから察すると、お分かりの通りあります。本人の意図するところでもない事実も含まれます。

すべてが当てはまるわけではないですが、指針であり、ヒントとすると、

 

・声のかけ方や振る舞いでの距離の取り方

・日々のケアで獲得できるようなお手伝いの作成

・期待値の設定方法

・アプローチに迷ったときの選択基準             

  etc.

 

年齢的にこれだ!と決めず、話を聞いていくうちに探っていくと、

治療薬や手術なんかよりよっぽど効果を上げてくる解決策の一つだったりもします。

 

もっと詳しく知りたいよ〜!って方は、厚生労働省はもちろん心理学や小児、精神科などその他諸々さまざまな分野の方が、多岐にわたって論文や教科書、参考書、記事にあげてくださってます。年齢範囲も多少の前後ありますし、時代も変容していきますから、これくらいかな?というスタンスがよいかと思います。

 

ピアジェ、ハヴィガースト、フロイトとたくさんの先生方が研究し、指標を出してらっしゃいます。自分や家族、友だち、職場の人たちでここは苦手でどう接したらいいかわからない!という時に役立つヒントをもらえるかもしれません。

 

ただし、のめり込み過ぎや知識過多だと樹海迷いますから、わからなくなったら一回珈琲やお茶でも挟んで何も考えないのもお勧めです。パンクしてたら灯台下暗しにも気づかなくなってたりしますから、緩急も大事です。

 

後々アップしようと思ってるブログで散見するかと思いますので、へえ、そうなんだと見ながらご検討ください。