まえがき
はじめまして、yuen です。
看護師になって早10年強。こんなに続けるつもりはありませんでした。
いままで外来をメインに働いていたら、行動力と連携力から師長になりました。週7日12時間勤務ばかりの職場から、いまは他科クリニックに転職し、再び平看護師として謳歌しています。
働かないと食べれない。でも、働き過ぎたら壊れてしまう。転職前は特に侵襲的な治療が多くて気が張り詰めていました。がむしゃらという言葉は偉大だけれども、それだけじゃ身体は歳とともに悲鳴をあげてしまいます。パワハラ上司にも疲れて、先輩看護師に背を押されて転職を決めました。
幸運にも、私は権利欲とか立場欲がなく、平和に事が回るなら平社員に戻ることに抵抗がありませんでした。会議にも出る回数も減るし、仕事の責任は働く限りあるのが当たり前なので、仕事へのスタンスは変わらない。転職先は給料上がるし、得だなとすら思ったのです。なんだかんだ、相談に来たければ上司も同僚も後輩も持ち掛けてきます。
結果的に会議に出ていようが、出ていまいが、私は捕まるものなんだなと諦めてます(笑)
みんながうまくチームとして患者さんに還元できればそれでいいです。
そして、チーム内も、患者さんたちも、プライドと葛藤したり、縋り付きたかったり、構ってほしかったり、心配して気遣ってくれたり、もうぐっちゃぐちゃ。
医療の現場は、普通の会社以上に善意も悪意も無気力も、気持ちの出入りが激しい場所です。
医療者でも患者さんでも、実は、おんなじ質問が来ます。それぞれ勉強の方法や現実と理想の付き合い方に対して、同じように模索していたりします。
そんな時に役に立つのは、自分が「めんどくさがり」ということです。
今までの流れでそんなネガティブワードを出すか?!と思われると思います。しかし、私にとってはポジティブワードです。
「あとで処理をする」「後々ややこしくなる」
これがめんどうでめんどうでしょうがないのです。
日常でもそうだし、病気にとってもそう。結局のところ、原因があって、塵も積もればやまとなります。後になればなるほど薬や手術など侵襲的なことが必要になったりします。最悪手遅れになって絶望的になったり、後悔のやりどころに困った挙句、人に当たったりするという、非常に面倒な道を辿る結末が待っています。
後半から介入するというのは、気力も体力も、一人に対してどころではないくらい、浪費しても浪費しても、全然足りなくなってしまいます。
だから、そこに出くわさないために「めんどくさがり」または「スルー力」を発揮するのです。
いや、早く介入するのに逆じゃない?と思われたことでしょう。思いっきり関係するんです。
なぜならは、これからブログの記事を通していろんな局面で、お話をしていこうと思います。
まだまだあるかもしれないですね。負の方向に極力なにごとにおいても発揮しないでほしい。
誰かのため!と思ってやってきたことのはずが、ちっともいいこと起きないなんて悲しいですし、凹むでしょう?
もちろん医療だけじゃなく一般社会でも、実は悩んでいることだと友達や知人たちから相談されるたびに思いました。
なんだ、粘ってたら余計な手間ばっかり増やしていたんだな。最初からめんどくさがればよかった。
正義感は傲りが入りやすいし、できないもんはできない。やれることは全力でやりたい。人生ってなに?な~んて、まだ20年も働いていない看護師として成人していない若造が言えるもんでもありません。カッコいい先輩たちにもはやどつかれそうです。
そんな人たちに「めんどくさがり」だから先に処理する「スルー力」を念頭においてもらえると、きっといい関係が気付けると思います。
URLが through the Nsですが、直訳すると「看護師を通す」だそうです。
- Trough a caring eye. 「思いやりのある目」
- Nures’s been through a lot. 「いままで苦労してきました」
- Trough a better understanding of human. 「人へさらなる理解を通じて」
(看護師なんてもういいやとかもあったんですけど、ぐっと堪えて足さないでおきます。)
Through っていろいろ使えるんです。どうぞ使ってください。
私の若いころに知ってたら、もうちょっと早くからラフにいられたかもしれません。少しずつ先輩たちから、経験から教わった数々です。
みなさんの生活に、ゆとりと風通しが訪れることを願ってます。