story
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いじめられてるのを笑いに変えようなんて…
つまりは、何もしなくても可能な状況だとは分かっているはずだ。 その上で内緒ごとを足してきたということは、自分もあなたたちのサイドにいる人間だ、使ってくれと油断できるようなスタンスを見せている。実に判断が早い…
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医療現場から離れる職場を考える 移動教室篇
「なんなの、今日は。ははは、久しぶりに笑った。」 こっちも大丈夫な気がする。 「あ、先生、今保健室お一人であってます。寝てる子いないです?」 「先生なんて、山村でいいです。はい、私1人ですよ。例の彼女〜?なんだ、普通の子…
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敵か味方か看護師さん 移動教室篇
一方で当のAちゃんはというと、噂のトリッキーなことはせず、呆気にとられたように私をみていた。この子、頭いいんじゃないかな?そう思った。彼女と目が合うと、彼女は抱いてる人形に言った。 「怖かったね〜、そばいようね〜。」 そ…
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人形を振り回す女の子 移動教室篇
「お若いけれど、よく心得た先生ですね。転職なさりたいときは僕を訪ねてください。お力になります。今回の移動教室は、子供たちをよろしくお願いしますよ。またいらしてくれることを僕は願ってます。」 いい校長先生だとおもうけど、気…
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大人の世界もめんどうがいっぱい 移動教室篇
コンコン!ドアを叩く音がした。戻ってきてしまったか、おばさん!とヒヤッとして全員で振り向くと、トイレで怒鳴られてた男の子だった。安堵した。 「お前大変だったな!」 「え、みんな何してるの?ぼく、先生にお礼言…
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怒鳴り続ける大人の弱点を突きに行く 移動教室篇
「なんでそんなことができないのーーーー!!!!」 呆れた顔をして顔を見合わせる二人。 「またかよ。」 「あきれる。」 子どもたちは何かを知っている様子。なにかが起きている。 —…
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包帯巻きは、いつだってできるを知る 移動教室篇
「俺ら、なんかケガして得したな。」 「うん、あいつら入りたくてしょうがないだろうね。」 ニヤニヤしてるけが人ふたりが喜んでいるのはどうかと思うけど、落ち込んでしょうがないよりははるかにいいか。…
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はがれやすい消毒とテープが大事 移動教室篇
そして、固定や消毒をして頑張って歩いた二人は大人しくバスで寝ていました。 疲れたよね、よく頑張ったわと微笑ましく私もバスで寝ました。 その後、保健室に着くなり、即座に元気にわーわーとケンカをしている二人をみて、ちびっ子の…
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固定とねんざ癖の治しどころ 移動教室篇
「女子からで。オレ男だから待てる。」 カッコいいところあるじゃん。君のが消毒も必要だけどね。 —–前回—– 「わかった。えらいじゃ…
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ゲストの先生役、登山同行はヘビー。移動教室篇
深呼吸をしてみる。高い空に、遮るものは葉擦れがBGMのような背の高い樹木ばかり。澄んでいるけど心なしか、酸素が少し薄く硬い感じがするのは、山なんだな、都会のせわしなさから離れたんだなと実感できて心なしかスッキリする。 &…