看護学生に学ぶ

実習の看護師は怖い人?

看護学生で実習に出て、一番最初にぶつかる壁はなにか?

看護師の先輩方です。

 

もちろん、厳しい意味はそれぞれ違います。

  • 話し方
  • 判断力
  • ニュアンス
  • 教えるスタンス
  • 発想基準
  • 学生に対して etc.

 

本当にいろんな側面で変わってきます。

後々考えればいい人だったかもと思える人たちもいるけれど、その場では辛い出来事にしか思えないこともたくさんあります。

 

 看護師は一見優しそうに見えても、最初はどの人も実習では怖いかもしれません。

なぜならば、優先順位を常に考えているからです。 

 

実習生がまずコンタクトを取るのは、その日の計画についてだと思います。
何時に何をするか、付き添ってもらえるか、ということを毎日朝申し送ることですね。

はじめは見ているだけの実習。そして、処置を実施しなければいけません。

しかし、実習生が勝手に一人でやるわけにはいかないので、実習指導の教員か現場の看護師に見てもらわないといけないんです。

これがなんとも難しい話です。

実習指導の先生は5〜6人グループに1名。現場看護師は現場の仕事に加えて実習生まで見なければいけなくなると、猫の手も借りたいくらいの普段に、場合によっては間違ったことをするかもしれないヒヤヒヤ感が追加されるということです。

その前提で、実習に付き合ってくれると思うと対応がキツイ前提は容易に想像できますし、ミスをすれば謝るのは見守ってる側ですね。実習生は責任すら持たせてもらえないから実習生です。

逆を言うと、看護師になれば責任だらけなのに多忙ってことです。

学生の頃はやらせてほしい気持ちでいっぱいでしたが、

いまでは仕事を手伝ってくれるなら「助かる!」という気持ちと

「任せてもいいかな?」と心配になりつつ「私が謝りに行けばいいか」と諦めもついて来ました。

だからといって、対応が冷たくていいわけではないので、現場で反省しながら学んでいくもののひとつでもあります。仕事をするようになってからも反省と勉強ですね。

 

では、多忙でそれぞれに時間を割けないということは、必要な処置を見極めて、

必ず実施しないといけないもの、やらなくても困らないもの

と、分けねば時間は作れません。

 

オペに出す為の前処置はやってなければオペに出せません。なんだったら、いきなり心電図のアラームが鳴ってれば、何を先置いても行かねばいけなくなります。

 

同時多発テロが起きる、これがよくある現実。

 

びっくりしてる暇があるなら動いた方が気持ちが楽です。驚くと疲れるんですよ。

 

では、実習生には何を任せるでしょうか?

学年が上がれば、オペの為の前処置の流れを体験できるものはやらせてもらいます。

しかし、下の学年ではそこまでの学習に進んでいません。

 

 ぶっちゃけやらなくても困ることはないものから選択。

それを行いながら患者さんとのコミュニケーションを体験していきます。

 

看護師になってからはあまり取れない貴重な時間ですし、このコミュニケーションをとりたくて看護師を目指す人も多いです。羨ましい時間です。

処置なんかは前述の通り、責任と同時多発テロと多忙で、いくらでもやらねばいけなくなります。しっかりゆっくりコミュニケーションが取れる、悩めるうちに体験してください。

 

コミュニケーションについて次回お話します。