養生

めんどくさがり養生:小麦って漢方なの?

二十四節気「霜降(そうこう)」
第五十二候 霜始降(しもはじめてふる)

 

北国から順に霜が降り始めると言われている時期です。一方で草木や作物を枯らす霜を警戒する時期でもありますね。
私が子どもの頃は、まだ土が多かったので氷の柱が無数に土の中にできて、「霜出てきたよ〜」って言いながら、ジャリジャリ踏んでたものです。
今日はちょうど雨。秋雨というよりは、寒さが冬っぽさが出てきましたね。

 

今日は小麦についてお話ししようかなと。

図経本草には「秋種をまいて冬長じ、春秀でて夏実る。四時中和の気を具えるものだ。故に五穀中貴重なものとなっている。暖かい土地では、春巻いて夏に収穫することも可能であるが、秋まいたものに比べれば四気が不足なので毒がある」

 

秋にまく「冬コムギ」
春にまく「春コムギ」

 

とわけられることが提示されています。

先人たちの工夫で四季問わず食べれるようになった小麦。四季の時間を大事に想いやることと、過ごした環境変化というのは偉大でもあるんでしょうね。

民間では、尿が出ずらいときに小麦を煎じて飲んだり、切り傷にごま油で練って塗るなど、いろんな工夫がされていました。

 

小麦
五味:
五性:涼
帰経:心、脾、腎
心を養うので、イライラを鎮めてくれ、不眠によい。
肺の熱をとり、解毒するので喉や口の渇きを収める。
消化を助け便通によく、腎を助けるので排尿困難によい。

 

パスタやパンなど身近に触れる小麦。
小麦自体に「甘」の性質があるのでこれ自体が生薬なんですね。いわゆるデザートの甘さとはまた違ってきます。

ですが、お菓子としての甘さも悪くないなとついついつまんでしまうワッフルが今日の朝ごはんでした。