養生

めんどくさがり養生:さつまいもとくるみの味噌スープ

秋はつるべ落としといいますが、昼と夜の長さがほぼ同じになる日。

大きな季節の節目、秋分 です。

第四十六候 雷乃収声(かみなり すなわち こえを おさむ)

 

急に冷えはじめ、大きな夏雲からうろこ雲にバトンをタッチして、エアコンを使わない日々がやってきましたね。

その一方で、身体のバランスがまだ追いつかなくて火照って眠れなかったりしてる人もいるんじゃないでしょうか?漢方では、気血水など独特な言葉遣いをします。

 

特に内蔵の役割を5つに分けて【五臓】

 

五藏はすべてで揃ったら、関係性についてまとめていこうかなと思うんですけど、位置が決まっています。

それによって、お手伝いしてくれる位置、力が強すぎると攻撃する位置 というものがあります。

 

季節でも持っているし、味や場所でも位置関係があるんですね。すべてを気にしていると何も作れなくなっちゃうので、ある程度で考えていいと思います。そこらへんは専門でお料理を出してくれる人たちに徹底していただいて、すくなくともここでは、作り置きスープを作ることでざっくり一週間を楽しく簡単にフォローしましょうというものです。同じ物を一週間のうちに作り直したっていいと思うんです。

 

五藏は 肝、心、脾、肺、腎

 

五藏の順番は先述の通りです。先の順番が親であり、次の順番が子になります。

親は子を助けます。よって、子が高ぶりすぎると暴れたりしますね。なので、バランスが大事です。

 

それぞれが支えていけるバランスをとっていくことは、身体を支えるんです。

 

今回選んだ食材は、【腎】を共通に持ちながら、【脾】【肺】にわかれた食材を使います。

 

上の順番で行けば、【脾】→【肺】→【腎】 順番にフォローしてくれます。

 

 

 

 

そのほかの作用も実はいろいろありますがそれはおいおいに。

実はクルミと栗でどっちにしようかなと思ったんですけど、これだけ一気に冷えて気温も空の気配も変わると、喘息さんたちや咳込む人たちもでてきたんじゃないかな?とクルミにしました。前回の食欲不振や便秘のフォローを続けつつ、慢性の咳などをケアしてあげたいですね。

サツマイモ

五味:甘

五性:平

帰経:脾、腎

気血水:気虚

気を補うので、疲れや食欲不振に。利水もあるので、浮腫み、軟便にも。

 

 

 

くるみ

五味:甘

五性:温

帰経:肺、腎

気血水:気虚、血虚

腎を補うので、滋養強壮はもちろん、肺と腎をおぎなうので慢性の咳、喘息のフォローに向いています。

息切れ、便秘解消。

 

 

 

味噌

五味:甘

五性:寒

帰経:脾、腎

気血水:水滞

身体の余分な水分を排出させ、食欲不振、むくみに。

イライラやのぼせ、身体に熱がこもっているときにもよい。

 

今回の分量は、サツマイモ3本(300g)、クルミ2掴み(100g)、玉ねぎ1つ、水400ml。

やわらかくなるまで煮て、砕くだけ。あとはタッパーで保存です。塩や胡椒は、割り方に合わせて調整してください。

豆乳で割って冷製スープ、和風だしで割って温製スープ、豆腐にかけてみてもよし。この時に味噌をいれます。個人的には、西京味噌(白)が好きです。

ペースト大さじ2-3杯+豆乳200ml+味噌大さじ0.7-1杯が好みでした。