めんどくさがり養生:鬱々とした気分を温めて払拭する黒糖柚子ジャム
二十四節気「大雪(たいせつ)」
第六十一候 閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)
天地に冬がおとずれる頃。空は重い雲に覆われる様子は塞いで見えたり、閉じて見えたり。秋にこもり始めた虫達も生き物はじっと気をひそめています。
さすが12月、温かい日差しをみると
「今日はあったかいね」
なんて言葉が自然と出てくるんじゃないでしょうか?
ひっそり寒さをしのぎながら、お日様のありがたみを感じる時期です。洗濯物もずいぶん乾かなくなってきましたから、お日様が出るとありがたいですね。
さて、前回待ちわびていた 柚子 が届きました。
柚子は冬に登場するので、温めるイメージですが、柑橘類なので「涼」なんですね。
おでんに、鍋にと温め過ぎたものの熱さまし、口覚ましのイメージに変えておいていただけると、冷やし過ぎなくていいかな。私は柚子茶が冬の好物なんですが、飲み過ぎると冷やし過ぎてしまいます。
そこで、柚子茶を作るときに砂糖ではなく 黒糖 を使ってあげると「温」なので冷やし過ぎなくていいです。味もどちらかというと甘過ぎずデザート感があって、そのまま舐めるのも美味しくておつまみにいいですね。
サトウキビが原料なので、きび糖 もおなじですね。味はだいぶ雰囲気がかわってくるので、両方作ることがおおいですね。
アロマオイルの香りも楽しいですが、柑橘類は特に香りが豊かなので、柚子ジャムを作っている時は周囲に広がってくれて気持ちが豊かになりますね。
漢方薬を飲むときもそうですが、香りをかいで、湯呑みをあったかいと感じて、味を感じることで効果があがります。人間の五感というものは偉大なんですね。
できているものもすばらしいけれど、ときには作っている過程で癒される時間が作れるとより楽しいですよ。
ゆず
五味:甘、酸
五性:涼
帰経:肝、脾
気血水:気滞
気を巡らせて、胃の不快感を和らげます。
咳を和らげ、二日酔いにも働きかけるので、お酒を飲んだときにも向いています。
黒糖
五味:甘
五性:温
帰経:肝、脾、胃
気血水:血虚、瘀血
不足した血を補ってくれるので、不正出血や産後に向いてます。
お腹を温めてくれるので冷えからくる月経痛にも。
消化吸収が落ちてるときの鬱々とした気分の時に役立ちます。
※黒糖、きび糖はサトウキビからできているので、おなじと考えてます。
1.全部の重量を計っておきます。
7個で今回は1095g。砂糖の量がこれで決まるのでメモしておきます。
(2種類作るので、今回は7個使いました。切り始めてから写真を撮ったので、少し少ないお写真です。)
2. 皮は千切り。種と果肉をわけます。
3. 果肉を計り、1/2の量の水で種を浸しておきます。
今回は225ml
(今回は2種類つくるので、果肉の半分を計れば同じ量の水になります。)
4. 果肉はネットなどに入れ絞ります。
(なかなか手ごわいのでがんばりましょ)
5. 黒糖、きび糖は最初に計ったゆずの総量1/3の量です。
(ざっくりな性格が誤差をスルーしたのは内緒です)
6. 鍋に、果汁と黒糖orきび糖をまぜて、種をネットに入れ、千切りのゆずの皮を入れ、10分まず煮ます。
7. 10分経ったら種のネットを取り除きます。好みの濃度まで弱火で煮る。
(私の場合は20分追加で煮ました。)
8. 煮沸消毒した空き瓶に詰めて出来上がりです。
甘すぎるのが得意ではないので、糖分ひかえめにしています。日持ちは少し良くないので、長く楽しみたいよという人は糖分を多めにしてください。
これぐらいの甘さで作るとお酒のつまみにも最適です。
ゆず茶や甘酒にまぜてもおいしいので、あっという間になくなってしまう罠がありますね。