めんどくさがり養生:冷えた血の滞りにワタリガニと豆乳のトマトパスタ
二十四節気 小寒
第六十七候 芹乃栄(せりすなわちさかう)
春の七草のひとつの芹が盛んに育つ頃です。
街中では七草がゆセットが売られて、育ててみたい矯味に毎年誘われる時期です。今年は七草がゆ作るか少し悩み中。仕事帰りにスーパーに寄れるかしらという問題あるので、寄れたら食べようかなと思っています。
今年は、元旦のディナーは早々にパスタを食べるというスタートを切りました。
ワタリガニが並んでいたので、鍋にいつも入れてしまうのですけど、トマトのカニが食べたいなと思ったのですね。
冬と言えばカニ! となりますが、カニは瘀血の特効薬でもあるんですね。
瘀血というのは、血虚の逆。血が余り過ぎたり、冷えて固まって滞ったりという意味です。
よく言われるのは、紫のイメージですね。
- 舌の裏が血管が濃く浮きだって黒っぽい。
- シミ、くすみなどの色素沈着。
- 顔色や唇、クマなど黒っぽい。
- 生理が固まりやレバーっぽい。
- 慢性的な肩こり、決まった場所が痛む。
などなどあります。
瘀血になる原因は、
- 運動不足や偏食。
- 不規則な生活。
- 打撲やねんざなどの外傷。
誰にでもなるきっかけはそこらへんに転がっているんです。
では、解決方法はどうしたらいいのか?
気が滞るとイライラに対して発散が大事になりますけど、血が滞ると発散って一口にはいかないですよね。もちろん、原因になった出来事を解決していければいいんですけど、そうは簡単に改善できない。
それなら食べてしまおうというのが、食薬の便利なところですね。
冬は冷えて血が滞りやすいので、瘀血の季節でもあります。
にんにくなどのにおいの強いもの、トマトなんかの色の濃い野菜は肝の動きをよくするのでむいています。
そして、カニは「寒」とトマトは「涼」なので、ニンニクの「温」で底上げしていきたいと思います。
豆乳 はトマトの酸で少し固まる歯ごたえ用と瘀血で流し過ぎないように「血虚」用に足しておきました。
カニ
五味:塩
五性:寒
帰経:肝、脾
気血水:瘀血
肝の働きをよくするので、血の滞りを解消してくれます。化膿したり、炎症に向いています。
身体の余分な熱や水分を取るので、黄疸や産後の腹痛、むくみや腫れ物に。
豆乳
五味:甘
五性:平
帰経:脾、肺
気血水:血虚
血を補うので、体液を増やし潤いを足してくれます。貧血や低血圧に向いています。
肺の機能も高めるので、気管支が弱かったり、粘りのある痰が出たり、口が渇くときに。
トマト
五味:甘、酸
五性:涼
帰経:肝、脾
気血水:水滞
身体の熱を冷ますので不眠や食欲不振に。
口の渇きや暑気あたり、胃腸の働きを高め、消化の促進。
にんにく
五味:辛
五性:温
帰経:脾、肺
気血水:気滞、瘀血
血行を良くして身体を温めてくれます。冷えによる腹痛、下痢に。
強い抗菌、解毒、鎮静もありますので、気の滅入った時やストレスがたまった時にも。
冷たいものの摂り過ぎにもフォローしてくれます。
たまには食事物もいいかな。楽天レシピさんがとってもアップしやすかったので、今後はこちらを活用していくのも悪くないなと思った2021年の始まりです。
作り方は「詳細を楽天レシピで見る」でごらんください。
■材料(1〜2人分)
ワタリガニ / 1パック(2杯)
オリーブオイル / 大さじ1〜2
ニンニク / 1〜2かけ
白ワイン / 大さじ3
豆乳 / 150ml
KAGOME基本のトマトソース / 150g
しめじ / 1/4株
パスタ / 200g
塩 / 適量
コショウ / 適量
パルメザンチーズ / 適量
輪切り唐辛子 / 適量(なしでも大丈夫)
■レシピを考えた人のコメント
冷えた冬の血の滞りや乾燥気味の肺に、余分な水を甘酸っぱいトマトソースでちょっぴり豪華な薬膳パスタ。
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