養生

めんどくさがり養生:長寿を願う菊花酒

第五十候 菊花開(きくのはなひらく)
菊の花が咲き始める頃。旧暦の9月9日は重陽(ちょうよう)の節句。

 

中国では、菊の花を浸した菊花酒で不老長寿を祝う習慣があったんですね。私はCLAMPさんの漫画「xxxHOLIC」で知りました。他にも菊の花に真綿をかぶせておいて、香りの染みた真綿で身体を拭う「被綿(きせわた)」なんかもあります。

5節句の一つでもありますね。日本では明治6年に廃止されてますが、民間行事として残っている七草の日桃の節句なんかもそのひとつです。節目節目の邪氣を払うという意味です。

 

特に重陽の節句は、陰陽五行で奇数を陽数といって、「 」という 陽数が重なる日

だから重陽なんですね。

 

菊には払う力があるとされて、殺菌効果もあるのでよくお刺身に乗ってますよね。あれは醤油の上にばらして刺身と一緒に食べるために置いてあるのはご存じでしょうか?彩ではなく、便利食材だったのです。菊は菌からも守ってくれる。

だから、長寿を願うのに大事にされている日です。

 

菊花酒も簡単にできますから、作ってみるのも楽しいですよ。
長期で飲むのであれば、ドライの抗菊花を好きなお酒につけておくだけ。

クコの実を一緒につけておくとドライアイや視力低下にも向くので、テレワークで疲れた目のフォローにも向いています。

 

重陽の節句であれば、焼酎と氷砂糖につけるのが一般的かもしれませんね。菊は少し苦いですから。
あとは菊を浸した水で酒をつくるとか所説あります。
さきほどあげた刺身醤油のように、花びらをばらして浮かべて飲むのも雰囲気があって一興。

 

 

食用菊花
五味:辛、甘、微苦
五性:微寒
帰経:肝、肺
薬用の抗菊花のはたらきには敵いませんが、香りが良く、気分スッキリ、

目やのどの腫れやほてりなどによいとされている。

 

私はどちらかというと焼酎より日本酒のが好きなので、一晩食用菊を沈めて飲もうかな。

これを飲むのを楽しみにお仕事いってきま~す。