めんどくさがり養生:しいたけと飴色たまねぎのスープ
第四十七候 蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)
今日はひさしぶりの秋晴れ。
お洗濯にいそしみながらも、ベランダの土では虫たちが木の根元や土の下に潜って啓蟄(けいちつ)まで静かに春を待つ冬ごもりの季節がやってきました。
ここのところ、五臓の話をしています。今回もそこに派生した話にしようかなと思ってます。
五臓は 肝、心、脾、肺、腎
この順ですね。順番に進んでいくと、先にいるものが親、次が子となります。
[ 相生 ] 親は子を助けるので、肝は心を助けます。
肝が強すぎれば心は痛みます。心が強すぎれば、肝が痛むこともあります。現実とおなじですね。
ここまでが前回までのお話でした。
次です。この図を見てください。
五臓の順に回っていますが、肝から脾にかけて矢印の方向に互いに抑制してコントロールする関係 [ 相剋 ]
相生と同じくここも強弱でバランスがくずれるのです。そして、ここはそもそも抑制してコントロールしていたところです。
肝から心と矢印の方向でセーブをかけすぎていると攻撃してしまう状態を [ 相乗 ]
逆に心から肝と矢印をひっくり返してしまうような状態を [ 相侮 ]
ここまでわかったら、胃を労わりたくて、関係する脾を強くしていたら、もうわかりますね。 [ 相侮 ] して肝を傷つけてしまうかもしれないし、脾が強くなりすぎて [ 相乗 ] 腎を傷つけてしまうかもしれないのです。
労わりすぎるのも問題なのですね。今まで強化をしてきたので、今度はそこの関係もみて、前回のマッシュルームと同じキノコですけど、位置の違うしいたけでバランスを取っていきたいと思います。
【今週のスープ作り】 しいたけのポタージュを作るべく飴色玉ねぎ炒め中。今回は甘いほうが嬉しい。#野菜ポタージュ #季節の移り変わり養生 #しいたけ #飴色玉ねぎ pic.twitter.com/t84Rc21oum
— yuen (@through0906yuen) September 28, 2020
【今週のスープ作り】 しいたけのポタージュのベースの出来上がり。あとはその度に薄めるだけ。ごま油やオリーブオイル、どれでも美味しいなぁ。#野菜ポタージュ #季節の移り変わり養生 #しいたけ #飴色玉ねぎ pic.twitter.com/NvgM6sYyVq
— yuen (@through0906yuen) September 28, 2020
しいたけ
五味:甘
五性:平
帰経:肝・脾
気血水:気虚
胃の消化機能が落ちているときに気を補います。
ビタミンDや食物繊維もあるので、免疫アップも
豆乳で割って冷製スープ、和風だしで割って温製スープ、豆腐にかけてみてもよし。
私が作るときは、今回はしいたけが6本、シンプルに一袋単位で玉ねぎ一つ。やわらかくなるまで煮て、砕くだけ。あとはタッパーで保存です。塩や胡椒は、割り方に合わせて調整してください。
今回は玉ねぎを飴色に近くなるまで炒めたので、玉ねぎの甘さが引き立ってくるので、オニオングラタンスープのように水でシンプルに薄めてみるのも個人的におすすめです。