看護学生に学ぶ

看護学生から学ぶ、脳内と図書館の作り方:足浴は加減と満足の意味①

看護学生になると、座学技術演習、実習が主なものとなります。

 

 

座学 は、

幅があり過ぎて、どれだけ教科書を持ち歩くか、ノートを作るかです。

現場ではすべてパソコン作業に負われると思いますが、

  • こんなにも書くことがあるの?というのに堪える為
  • 本を読むことに慣れると為

と思ってもらっても過言ではないです。内容よりも、膨大な量をこなす事に意義があります。

 

技術演習 は、

調べて行動をいつでも実施できる練習方法を、自分で考えられるかということが大事です。
その場で出来ていなくても、できるようになるそのプロセスを覚えることが大事です。技術点なんかは、現場に持ち込みませんから、学んでできるようになる方法を知っていることが大事です。

 

実習 は、

まずイレギュラーです。教科書で学んだことはほぼ使えません。なぜなら、教科書通りの症例なんてほとんど来ないからです。どちらかというと、ご本人の意見を聞き取る能力、専門職としての発想、一般の人の発想、それぞれを調整し、行動に繋げられるかどうか が大事です。

ふしぎと学生、新人のがいい仕事をすることがあります。なぜなら話を聞く時間も多く、気持ちが良くも悪くも近いからです。気を付けなければいけないのが、近い故に、判断を誤りかけることはあります。

 

そこは経験を積んでいくことに限ります。リスクをわかっていながら希望に押されて譲っていけないところをギリギリまで粘ってしまって、危険な目に遭わせてしまうこともあります。また、危険な目に遭わないと解決できるきっかけを得られない人もいます。

相手にも十人十色なので、その時その時の判断が必要になってきます。だからこそ、手練れでも間違えることはあります。

 

そんな時に思い出してほしいのは、学生の頃の実習で誰もが通る ご年配の方への足浴 です。

 

処置と言えば処置。清潔の処置だから、なにが変化するわけでもないです。

他愛無い処置です。ぶっちゃけやらなくても成り立つ。では、なぜ足浴か?

 

若い人たちは、ご年配の方の肌と聞くとなにを思い浮かべるでしょうか?

• しわしわ
• たるんでいる
• 張りがない

 

こんなところがよく上がるでしょうか。

 

看護師が肌と聞くとなにを思い浮かべるでしょうか?

• ふやけると垢が無限に出る
• 皮膚がうすく、破れやすい
• 血行が悪く冷たい
• 浮腫んでいる

 

リスクをあげると思います。

 

では、あげたものに対してどう考えるか?

 

危険があれば、回避をしたいものです。ある程度、この処置をして、リスクとしてこういうことが起きたときの為にどう動くか?という答えを持って臨むのが大事 になります。

 

ひとつひとつ立てていきましょう。

 

①ふやけると垢が無限に出る

無限と言っても、人も物質ですから永遠と出るわけではありません。肉があって、血管があって、骨があります。
なので、肉を削ってしまうのが危険なことは言わずもがな。血管を破れば出血するし、処置側は何かしらの感染リスクを負います。骨にぶつかったら困りますね、剥き出しになるということはお互い感染リスクもあるし、その後の生活で歩いたりするとき痛いですし。

なにを極端なと思うかもしれませんが、案外ご年配の方に実施すると実はもう骨だったということはあるし、そうもびっくりしてられないくらい肉に覆われてることは少ないです。

 

②皮膚がうすく、破けやすい。

薄ければ破けやすいのはあたりまえ。そして、①に通ずるものがありますね。

 

③血行が悪く冷たい。

これは肝腎要と昔の人はよく言いました。

わかりやすく説明すると、ぶっちゃけた話、手足はなくても臓器は動きます。凍傷になったとき、手足は切り落とせるけど、内臓は難しいですよね。その後の消化や代謝、生命活動に支障が起きることが多いです。手足は移動が困難かもしれませんし、物を掴んだりと行動面での不自由はあっても、なんとか生命機能は維持できます。

よって、ご年配になるとエネルギーが若い時ほど有り余ってるわけでもない。エネルギーの補充ができるわけでも、代謝できるわけでもない。手足は後回しで内臓などに優先します。

 

末端まで構っていられるかは、その人の身体の今までの使い方、セルフケアの仕方で違うので一様ではないですけど、違います。

 

アンティーク家具や中古車のように、どれだけメンテナンスを挟んできたか。どれぐらいの使用頻度、取り扱いの強度だったのかで、後世に残る状態は違います。それと同じです。

皮膚も皮膚も末端に含まれるので、①の垢がたくさん出るのに対して、肉を作れるかのバランスでも塩梅が変わります。

 

④浮腫んでいる

内蔵で代謝しているものいらない体液が溜まっている、ようは副産物なんですね。身体が処理しきれないから溜まるのです。心臓や筋肉が血行運行を手伝ってくれて、バリバリ処理できれば浮腫まない。

筋肉をつけるほうが改善するかもしれない。今筋肉が足りないなら、脚を高くして内蔵のほうに下げてあげたり、着圧ストッキングを履くのもいい。もしかしたら、心臓の機能が落ちているのかもしれない。いろんな可能性があるのも、浮腫みという症状です。

 

そう思うと、末端というのはいろんないろんな情報が集まる場所なのです。

 

なので、足浴はまさに身体の末端。興味がわいてきませんか?

では、この情報を手に入れて、どうするかは次回です。