養生

めんどくさがり養生:マッシュルームのスープ

急に冷えてきた今週。今日は白露の第四十五候 玄鳥去(つばめさる)

燕も寒くなってきたから、あったかい南の地域へ帰っていくといわれている時期ですね。ひとの身体もざわつきます。そんな秋分を目前に、少しだけ漢方の季節の変わり目のお話です。

 

漢方では、気血水など独特な言葉遣いをします。

 

特に内蔵の役割を5つに分けて【五臓】6つに関連して「六腑」といいます。

 

実際の臓器と同じ漢字をつかうのでややこしくなりがちですが、ちょっと違うこともたたあります。

全部把握するのは、なかなか大変なので、今回は夏から秋への季節の変わり目についてだけ。

 

 消化をするのは【脾】ですが、湿気を嫌います。

 

だから、昨今の湿気のある暑さでは食欲が落ちちゃうんですね。

秋になると、気温も下がって湿度も落ち、乾燥してきます。

なので、食欲の秋とはよく言ったものです。食欲が増すのです。

 

一方で、消化をする【脾】の次は、

 

吸収する「大腸」に入ります。「大腸」は乾燥を嫌います。

 

乾燥してしまうと便秘になってしまいます。

 

ここで、五臓と六腑の表裏関係が必要になるんですけど、それぞれ対応しています。

五臓は【肺】六腑は「大腸」という連動をしているので、ここが秋風の原因の一つでもあります。

喉が乾燥して咳が出たり、肌がカサカサするのはここら辺の問題ですね。

 

こう思うとアプローチが変わりますよね。
暑さとマスクで湿気はあっても、食欲落ちる。
湿気が取れてきたら便秘しがちになって、咳が出てきたら不安になりますね、このコロナ渦。

 

なので、今回は前回使った【平】で、体を潤す【甘】までは一緒です。

特に秋といえばキノコから選びたいなと思いました。気を発散する場所に困りがちな昨今でイライラしがちだと思うので、気を巡らせてくれるマッシュルームです。

 

 

 

 

 

マッシュルーム
五味:甘
五性:平
帰経:腎・胃・大腸
気血水:理気

お腹が張り、ストレスが多く、イライラしがちな時。

腎を温めてくれるので、腰や膝が楽になりやすい。

 

豆乳で割って冷製スープ、和風だしで割って温製スープ、豆腐にかけてみてもよし。

私が作るときは、シンプルに一袋単位で玉ねぎ一つ。やわらかくなるまで煮て、砕くだけ。あとはタッパーで保存です。塩や胡椒は、割り方に合わせて調整してください。

今回マッシュルームが大量に手に入ったので、ザル1杯使ってます。

あったかくて、丸い印象の口触りが好きです。

 

ちょっと面白い形の子がいたので、おまけです。